FRB Asset(FRBバランスシート)

FRBの資産(Asset)とは、米国の中央銀行である連邦準備制度(Federal Reserve Board、FRB)が保有する資産のことを指します。これには、米国債や住宅ローン担保証券(MBS)などが含まれます。

FRBは、金融市場の安定化や経済の健全な成長を支えるために、これらの資産を買い入れたり売却したりします。例えば、2020年の新型コロナウイルスのパンデミック時には、市場の混乱を緩和するために大規模な量的金融緩和策が導入され、FRBの総資産は大幅に拡大しました。

具体的には、2019年末の約4兆ドル(約460兆円)から、現在では8兆ドル台とほぼ倍増しています。これらの資産の動向は、FRBの金融政策の方向性を理解する上で重要な指標となります。

FRBの資産規模と株価の関係性は複雑で、一概には言えませんが、一部の研究では、FRBの資産規模が増加すると株価が上昇する傾向があるとされています。

M2

M2は、金融機関から経済全体に供給されている通貨量を意味します。この増減は米ドルの増減を意味し、金利や物価、株価にも影響を及ぼします。

新規失業保険申請件数

新規失業保険申請件数は、失業者が初めて失業保険給付を申請した件数を示す経済指標です。この指標は、主に米国の雇用情勢を示すために利用されます。

新規失業保険申請件数が増加すると、失業者数の増加を意味し、雇用情勢の悪化を示します。逆に、減少傾向にある場合は、雇用情勢の改善が示唆されます。

週次の数字はしばしば変動が激しいため、トレンドを把握するにはより安定した4週間移動平均などが参考にされます。また4週間移動平均値が40万件を超えるかどうかが一つの指標とされています。

新規失業保険申請件数は、景気の変動に敏感に反応し、景気先行指標として役立ちます。増加すると景気の低迷を示し、減少すると景気回復の兆候と見なされます。

時系列データ

2024年3月

参考:主要な経済指標をチェックする